仕事と家庭を両立させるために

多くの病院で、病棟看護師は3交代勤務の働き方で、日勤・準夜勤・夜勤に分かれている。また、仕事外の時間であっても研究や会議など参加しなくてはならない時間もあり、特に子供のいる家庭では仕事との両立が難しいと言われている。だが、子供の教育資金などを考え、休職あるいは退職は考えられないという場合もあるだろう。では、両立するためにはどのような対策が必要なのだろうか。

まずは、配偶者の理解を得ることが大切だ。配偶者の仕事の都合と自身の仕事の都合が合致すれば、そのまま病棟看護師として働くこともできる。子供を保育園などに預けて働いているのであれば緊急時のお迎えや家事などをうまく折半することで、家庭に影響が少ない働き方をすることが可能になる。また、病棟看護師から、日勤のみの外来看護師になるのもよいだろう。夜勤の負担がなくなり、家庭にかけることのできる時間が多くなることもある。

もし転職が可能なのであれば、クリニックに勤めるというのも一つの手だ。個人経営のクリニックであれば、夜勤がないのはもちろん、日曜日あるいは土日、さらには祝日が休診日であるというところも少なくはない。子供の通う保育園などのイベントは土日に行われることが多く、平日はあまり家庭に時間をかけてやれない代わりにイベントにはなるべく参加したいという看護師にはおすすめの働き方だろう。もちろん人数が少ないと残業があった際に帰宅しづらいこともあるため、働く前に同僚看護師の人数や残業状況などの確認をとれるとベストだ。